乳輪縮小
出産・授乳後に乳輪が伸びて広がってしまった方、もともと大きいバストで乳輪が広がっている方がいらっしゃいます。そのような悩みの方には乳輪縮小術が適しています。
乳輪の直径の平均値は35mm程度と言われていますが、バストとのバランスと患者様の希望で術後の大きさを決定します。
現在の乳輪の直径が5~6cm以下で、軽度の方にはイラスト上の様に乳頭基部切開法が適しています。ドーナツ状に切開切除、皮下剥離後縫合すればよいわけですが、二つの問題点があります。一つは切除部の内周と外周の長さが理論的に合わないのです。その為、外周に均等にギャザーを寄せて内周の長さに一致させて丁寧に縫合していきます。ギャザーは半年程度で目立たなくなり、傷も乳頭基部なので殆んどわからなくなります。二つ目の問題点は、この手術を受ける方は元々バストも大きい方が多いのでテンションがかかり、再度乳輪が広がってしまう(戻る)と言う事です。さらに乳頭も引っ張られて平坦になってしまいます。そこで切除部外周皮下に非吸収糸でサークル状(巾着縫合)に2本糸を這わせて絞り込むようにします。これをする事により、テンションを取り除き、再拡大を防ぐ事が出来ます。
現在の乳輪の直径が5~6cm以上で、重度の場合はイラスト下のように乳輪外周法の方が縮小効果が大きく適しています。しかし本来、乳輪外縁は乳輪の茶褐色の色→乳房の肌色と自然とグラデーションになって移行し薄くなっていきます。乳輪外周法はそのグラデーション部(色素移行部)を切除してしまうことになるので、切開部を境目にして乳輪色素の濃い部分と乳房の肌色の部分の境界が明瞭、コントラストがはっきりしてしまい不自然になるのが欠点です。ギャザーの点、サークル縫合(巾着縫合)の点は乳頭基部切開法と同様ですが、切除量を大きくするとギャザーも吸収しきれなくなりますので限界とバランスを考える必要があります。
症例写真
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リスク・ダウンタイム
- ・腫れは2~3日。抜糸は10~14日後、完成は1カ月。
- ・乳輪形態の左右差
- ・乳頭基部または乳輪外外周に傷が残ります。
- ・戻り、傷の再開大。
料金
料金は税抜です。