口唇拡大
上口唇が薄いと、色気がなく貧相な印象を与えます。その為、上口唇を厚くしたいという御希望の患者様がいらっしゃいます。
口唇のボリューム自体が少ない場合は脂肪注入やヒアルロン酸でボリュームを増やさなければなりません。
口唇のボリュームはあるものの、外側に膨らませたい患者様に本法は適しています。
この方法はV-Y進展皮弁法といい、形成外科では皮膚腫瘍などの皮膚欠損に用いる基本的手技です。このV-Y法を互い違いに複数組み合わせて行います。
まず図3のように、Vを互い違いに連続でデザインします。粘膜・筋層ごとデザインに沿って切開、移動するまで剥離をします(図4)。
Vをずらして移動させるとYになり、その状態で、縫合するとYが互い違いに連続した状態になり、外側に膨らみます(図5)。
粘膜なので傷は殆んどわかりません。
リスク・ダウンタイム
- ・腫れ・内出血のピークは7日~10日程度。抜糸は10日後、完成は1カ月。
- ・口唇形態の上下差・左右差
- ・口唇のシビレが数カ月持続する事があります。