鼻翼縮小術
鼻筋も通っていて、鼻尖の丸みやアップノーズもなく、鼻の中心線はカッコよいのだけれども・・・小鼻(鼻翼)が大きく、いわゆるアグラ鼻が気になる方に鼻翼縮小術が適しています。
鼻翼縮小術には外側法と内側法と二種類ありますが、「私は傷が残るのがイヤだから内側法でお願いします。」「私は効果を求めるので外側法でお願いします。」というご希望をしばしば耳にします。しかし、これは誤った考え方です。
傷や効果の問題ではなく、元々の鼻翼の形(鼻翼が大きく見えるのにはどこに問題があるのか?)で自ずと手術方法が決まってきます。
理想的な鼻翼は図のように目頭から垂直に下ろした垂線の範囲に収まっています。
垂線からはみ出ている場合、鼻翼が大きく見えるわけです。
では、どのように手術方法を決定したら良いでしょうか?
右上図のように鼻孔底幅(鼻翼付け根の幅)が広く、狭くしたい場合⇒内側法
右下図のように鼻翼の膨らみが張り出して、張り出しをなくしたい場合⇒外側法
と考えれば良いでしょう。
(1) 内側法
理想の鼻翼幅(鼻孔底幅)とは、両目頭から垂直下方に下した線の幅に収まるということです。
日本人の平均目頭間の距離を考慮しますと35mm+α程度が理想的です。時折、他院で手術を受けられた患者様で、狭くしすぎて殆どコンセントの様な鼻孔を見かけます。患者様の希望か執刀Drのセンスがどうかは分かりませんが、物事には適正値と言うものがあります。
従来の鼻翼幅縮小術では、鼻孔底を紡錘型に切除するだけか、さらに両鼻翼に糸をかけて強引に引き寄せてしまうシンプルなものでした。しかし、笑ったときなど鼻翼に力がかかり、また引き寄せた糸が徐々に緩んできたりして戻ってしまうことも、しばしば見受けられました。そこで改良されたのが、エーラー・フラップ法(alar flap 法)です。
基本的なデザインは単純切除とそれほど異なりませんが、紡錘型に完全に切除してしまうのではなく、一部有茎として残してそれを軸にして、先端部の皮弁を、皮下トンネル通して反対側に引出し、反対側鼻孔底の皮下組織に縫合する方法です。糸で引き寄せるだけでなく、皮下組織自体で引き寄せ、また瘢痕硬縮の作用もあるので、極めて効果的となっております。
(2) 外側法
鼻翼と頬の境目(鼻翼の立ち上がり)にベースの切開線をデザインし、三日月型に、平均幅3~5mm×長さ10~12mm程度で皮膚を切除します。個々によって切除量も違いますし、もともとの左右差も考慮して左右でデザインを変えることもあります。鼻翼と頬の境目なので切開線も殆ど目立ちません。
症例写真
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- 術前(メイク無し)
- 術後1ヶ月(メイク無し)
- 術前(メイク無し)
- 術後1ヶ月(メイク無し)
鼻尖形成(鼻尖縮小+耳介軟骨移植)と 鼻翼縮小(内側)を行っています。鼻翼底面の横幅が狭くなり、鼻翼がスッキリしているのがわかります。鼻尖の高さ(前方突出)が実現できています。
施術名:鼻翼縮小(内側)・鼻尖形成
【リスク・ダウンタイム】
- 7日間ギプスで固定します。
- 腫れのピークは7日~10日程度、完成は2~3ヶ月かかります。
- 鼻柱部に切開線が残ります。
- 内出血、偏移(曲がり)など。
- 鼻翼縮小内側法は戻りの可能性があります。
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- 術前(メイク無し)
- 術後1ヶ月(メイク無し)
- 術前(メイク無し)
- 術後1ヶ月(メイク無し)
- 術前(メイク無し)
- 術後1ヶ月(メイク無し)
鼻中隔延長と鼻翼縮小(外)を行っています。 顔面の中心で存在感の大きかった鼻尖部がスッキリと洗練された鼻になりました。
施術名:鼻翼縮小(外側法)・鼻中隔延長
【リスク・ダウンタイム】
- 7日間ギプスで固定します。
- 腫れのピークは7日~10日程度、完成は2~3ヶ月かかります。
- 鼻柱部に切開線が残ります。
- 内出血、偏移(曲がり)など。
- 鼻翼縮小外側法は頬と鼻翼の境目に傷が残りますが、時間とともに目立たなくなります。
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- 術前(メイク無し)
- 術後1ヶ月(メイク無し)
施術名:鼻翼縮小(外側法)・鼻尖形成術
【リスク・ダウンタイム】
- 7日間ギプスで固定します。
- 腫れのピークは7日~10日程度、完成は2~3ヶ月かかります。
- 鼻柱部に切開線が残ります。
- 内出血、偏移(曲がり)など。
- 鼻翼縮小外側法は鼻翼と頬の境界に傷は残りますが時間とともに目立たなくなります。
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- 術前(メイク無し)
- 術後1ヶ月(メイク無し)
鼻翼縮小(外・内)を行っています。術前後を比較すると確かに効果は出ていますが、今一つパッとしません。これらの症例は本来、隆鼻や鼻中隔延長などの鼻の中心線の手術を優先すべきなのです。鼻の中心線に問題があるのに鼻翼(小鼻)を小さくしてもあまりカッコ良くないのです。患者様にはそのことを説明しましたが、どうしても・・・と言うことで患者様の希望を優先しました。術者としては不本意ですが、鼻翼(小鼻)よりも隆鼻・鼻中隔延長などを優先すべきと言うことをご理解いただくために載せました。
施術名:鼻翼縮小(外側法)・鼻尖縮小(内側)
【リスク・ダウンタイム】
- 鼻翼縮小外側法は鼻翼と頬の境界に傷は残りますが時間とともに目立たなくなります。
- 7日間糸が外側につきます。
- 鼻翼縮小内側法は鼻孔底に2ミリ程度の傷が残りますが殆ど目立ちません。
- 術後1ヶ月は戻る可能性があり、その間鼻下(上口唇)が尖ります。
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- 術前(メイク無し)
- 術後1ヶ月(メイク無し)
- 術前(メイク無し)
- 術後1ヶ月(メイク無し)
- 術前(メイク無し)
- 術後1ヶ月(メイク無し)
この症例も本来は鼻中隔延長術を優先すべき症例ですが、患者様の希望で鼻翼縮小術(外)のみを行いました。正面では今一つですが、斜位と下方(あおり)では、小鼻の張り出しが改善されています。
施術名:鼻翼縮小(外側法)
【リスク・ダウンタイム】
- 鼻翼縮小外側法は鼻翼と頬の境界に傷は残りますが時間とともに目立たなくなります。
- 7日間糸が外側につきます。
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- 術前(メイク無し)
- 術後1ヶ月(メイク無し)
- 術前(メイク無し)
- 術後1ヶ月(メイク無し)
- 術前(メイク無し)
- 術後1ヶ月(メイク無し)
鼻翼縮小術(外)と鼻中隔延長術を行っています。小鼻の膨らみも改善されていますが、鼻中隔延長術の絶大な効果がわかります。
施術名:鼻翼縮小(外側法)・鼻中隔延長術
【リスク・ダウンタイム】
- 7日間ギプスで固定します。
- 腫れのピークは7日~10日程度、完成は2~3ヶ月かかります。
- 鼻柱部に切開線が残ります。
- 内出血、偏移(曲がり)など。
- 鼻翼縮小外側法は頬と鼻翼の境目に傷が残りますが、時間とともに目立たなくなります。
料金
隆鼻術 (ゴアテックスorシリコン) |
280,000円(税込308,000円) |
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眉間プロテーゼ(ゴアテックス) (隆鼻術も必須) |
隆鼻術 + 250,000円(税込275,000円) |
プロテーゼ抜去 | 当院 30,000円 (税込33,000円) |
他院 120,000円(税込132,000円) | |
鼻尖縮小術 (団子鼻) |
300,000円(税込330,000円) |
鼻尖形成術 (鼻尖縮小+耳介軟骨移植) |
350,000円(税込385,000円) |
鼻中隔延長術 | 600,000円(税込660,000円) |
保存軟骨代 | 100,000円(税込110,000円) |
鼻翼縮小術 | 内側法 280,000円(税込308,000円) |
外側法 280,000円(税込308,000円) | |
鼻翼挙上術(鼻翼縮小外側法を含む) | 450,000円(税込495,000円) |
鼻孔縁下降術(耳介軟骨移植) | 450,000円(税込495,000円) |
鼻孔縁挙上術 | 280,000円(税込308,000円) |
鼻尖皮膚切除(鼻尖縮小外側法) | 280,000円(税込308,000円) |
他院修正は状態により追加料金が発生する事があります
必要に応じ別途全身麻酔代 ¥100,000
料金は税抜です。