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あご女(その3)

2012-06-08 11:05:25

睡眠時無呼吸症候群(SAS)という病気をご存知の方も

多いかと思います。睡眠時無呼吸は、上気道(空気の通り道)

が閉塞することにより起こります。閉塞の原因は、

首周りの脂肪の沈着、扁桃肥大、気道へ舌が落ち込む、

舌が大きい(巨舌症)、などがあげられます。

一般的にはメタボのデブオヤジのかかる病気という

イメージが強いと思います。隣に寝ているメタボご主人の

イビキに悩まされている奥様もいるかもしれません。


しかし、SASの患者の全てが肥満というのは誤りです。

ひょっとしたらヤセている奥様自身もSASかもしれません。

前回、美容的な面で少しくらいシャクレアゴの方が美人で、

アゴが後退していると間延びした輪郭でイマイチと

お話をしました。それだけではないのです。

必ずしも巨舌でなくても 下顎骨の容積が狭く舌が収まりきらず、

睡眠時(仰向け状態)にノドの奥に舌が落ち込み、

気道を閉塞してしまいイビキ・SASの原因となります。

つまり、睡眠時無呼吸症候群の可能性としても、

アゴが後退している=小顎症(下顎骨が小さい)と考えると、

アゴが後退しているのは望ましくなく、

少しくらいシャクレアゴ(アゴ女)の方が良いのです。

もちろん、美容外科的にアゴプロテーゼやヒアルロン酸で

アゴを出しても睡眠時無呼吸の治療にはなりません。

耳鼻科などの専門機関の受診をおすすめします。

メタボの方はまずその前にダイエットを!

あご女(その2)

2012-06-04 10:30:06

横顔の美しい輪郭の指標としてE-ラインのお話を前回しました。

私たち東洋人はどちらかというと、アゴが後退していて

E-ラインと隙間ができて、間延びした印象の方が多いのです。

中目黒皮フ科形成外科のブログ

鳩のような感じです。従って、アゴプロテーゼやヒアルロン酸で

前方にボリュームを出し、E-ライン上に合致させるようにします。

これに対し、アゴが出ている方は↓です。

中目黒皮フ科形成外科のブログ

理想的には、E-ライン上にキレイに乗っていれば完璧です。でも、

アゴが後退しているのと、アゴが出ているのと、どちらが良いかというと、

私は後者=アゴが出ている方が良いと思います。

メリハリのついた輪郭になるからです。もちろんシャクレ過ぎて

アントニオ猪木ほどでは、女性として可哀そうですけど。

久本雅美さんは、アゴが後退している代表格、

藤原紀香・綾瀬はるか・小雪さんはアゴが出ている代表格。

ね、おわかりになったでしょう。ちょっとくらいアゴが出ている方が

美人なのです。久本さんゴメンナサイ。

当院の出入りの業者の女性から、アゴが出ていて「シャクレ」「アゴ女」

と学生時代からかわれていたという話を聞きました。

そこで、上述のお話をしました。「アゴ女の方が美人なんだよ」と。

あご女(その1)

2012-05-31 09:41:39

横顔の輪郭の理想的な指標としてE-ラインという概念があります。

またもやマウスの拙劣なイラストでお恥ずかしい限りですが、

下図の如く、鼻先-口唇-下アゴと一直線上になる理想ラインを

E-ラインと呼びます。

中目黒皮フ科形成外科のブログ

このラインよりアゴが後退しているならば、

アゴプロテーゼやヒアルロン酸でアゴを前方に出せば、

E-ライン上に乗り、理想的な横顔輪郭になります。

逆に突出しているならば、骨切りで下アゴを後退させる必要があります。

なお今回のお話は反対咬合や切端咬合といった噛み合わせに

関しては一切無視して、横顔輪郭の理想論だけでのお話です。

次回へ続く・・・・

今回の学会のヴェリテクリニックの福田先生の発表は、

鼻翼挙上に関してでした。

かっこいい鼻=鼻翼(小鼻)より鼻柱(真ん中)が下方に

位置している鼻(=下向きの↓)

かっこ悪い鼻=鼻柱より、鼻翼が下方に位置している鼻

マウス書いた拙劣な絵で申し訳ないのですが、

図の左がかっこ悪い鼻、右がかっこよい鼻とわかりますよね。

中目黒皮フ科形成外科のブログ

いわゆる下向きの↓鼻にするには、鼻中隔延長術(鼻柱を下げる)

が最適です。逆に、鼻翼(小鼻)を挙上しても良いわけです。

要するに、鼻柱と鼻翼の相対的な位置関係なのです。

どちらが良いかは症例によって異なります。

鼻翼挙上するには鼻翼(鼻腔内)の皮膚切除か糸によって

吊り上げる方法がありますが、戻り具合の症例検討でした。

福田先生の発表は相変わらず興味深いです。

昨日、今日(26・27)とホテルホークラで開催された

日本美容外科学会に出席して来ました。

今回の美容外科学会はいわゆる十仁系といわれるもので、

昔は大森系(形成外科学会系:JSAPS)と対立していたのですが、

Yes高須クリニックの高須克弥先生のご尽力で今では

友好的なムードです。

私は、大森系(JSAPS)の日本美容外科学会にしか所属していませんが、

十仁系は敷居が低く、来るものは拒まずの雰囲気は好きです。

本来は学会は、新しい手技・経過報告などをし意見交換する場ですが

ある意味同窓会として旧交を温める場でもあります。

フロアは立ち話で花盛りです。

私の師匠のヴェリテクリニックの福田先生の爽やかな笑顔には

いつも励まされます。

チームヴェリテの李・室・大場の各先生や

リッツ美容外科の広比先生ともお会いしました。

また、やはりヴェリテクリニックから独立された

名古屋の八事石坂クリニックの大口春雄先生にも

先輩経営者としてのアドバイスをいただきました。

日本の美容外科の2大TOPのヴェリテクリニックとリッツ美容外科で

働くことができた私は恵まれていたと感謝しています。

肝心な学会で学んだことはまた明日。(ブログする時間があったら)

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虎ノ門皮フ科形成外科

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