あご女(その3)
2012-06-08 11:05:25
睡眠時無呼吸症候群(SAS)という病気をご存知の方も
多いかと思います。睡眠時無呼吸は、上気道(空気の通り道)
が閉塞することにより起こります。閉塞の原因は、
首周りの脂肪の沈着、扁桃肥大、気道へ舌が落ち込む、
舌が大きい(巨舌症)、などがあげられます。
一般的にはメタボのデブオヤジのかかる病気という
イメージが強いと思います。隣に寝ているメタボご主人の
イビキに悩まされている奥様もいるかもしれません。
しかし、SASの患者の全てが肥満というのは誤りです。
ひょっとしたらヤセている奥様自身もSASかもしれません。
前回、美容的な面で少しくらいシャクレアゴの方が美人で、
アゴが後退していると間延びした輪郭でイマイチと
お話をしました。それだけではないのです。
必ずしも巨舌でなくても 下顎骨の容積が狭く舌が収まりきらず、
睡眠時(仰向け状態)にノドの奥に舌が落ち込み、
気道を閉塞してしまいイビキ・SASの原因となります。
つまり、睡眠時無呼吸症候群の可能性としても、
アゴが後退している=小顎症(下顎骨が小さい)と考えると、
アゴが後退しているのは望ましくなく、
少しくらいシャクレアゴ(アゴ女)の方が良いのです。
もちろん、美容外科的にアゴプロテーゼやヒアルロン酸で
アゴを出しても睡眠時無呼吸の治療にはなりません。
耳鼻科などの専門機関の受診をおすすめします。
メタボの方はまずその前にダイエットを!