花粉症 アレジオン眼瞼クリームは効くのか?
2026-02-26 10:38:27
花粉症の時期となりました。
当院では花粉症、アレルギー性鼻炎にも力を入れております。
花粉症は鼻炎・皮膚・眼球の3つに分けると考えやすいです(下記はスタンダードな治療)。
☆鼻炎
①抗アレルギー(+抗ロイコトリエン)薬の内服、点鼻薬
②超重度:ゾレア注射(薬価が高い)
③体質改善:舌下免疫療法(数年単位で継続必要)
殆どの方は2月~4月 ①のみの対処療法で乗り切れます。
☆皮膚(まぶたを含む顔面)
花粉が皮膚に付着すると痒くなるので、ステロイド外用or プロトピック(タクロリムス)外用
☆目(眼球) 点眼(抗アレルギー薬点眼、重度はステロイド点眼)
本日のテーマは目(眼球)に対して鳴り物入りで昨年デビューした新薬
:アレジオン眼瞼クリーム(外用=塗り薬)です。
内服・点眼でスタンダードのエピナスチン成分を塗り薬にしたものです。
ここからが一番重要!!
アレジオン眼瞼クリームはマブタの皮膚(下図、赤矢印)に作用するのではなく、
マブタ(皮膚⇒眼輪筋⇒隔膜前葉⇒眼窩脂肪⇒隔膜後葉⇒眼瞼挙筋(or瞼板:軟骨様組織))
を貫いて結膜(眼球)まで成分が到達するという理論:動物実験(下図、青矢印)だそうです。
(セレクト美容塾:克誠堂出版より転載)
マブタ表面の皮膚は極力ステロイド外用を避けたいので、「待ってました」と思ったのですが
上述の通り、製薬会社によると皮膚表面(赤矢印)には効果なく、
貫いて(浸透して)眼球結膜に達して作用する(青矢印)との事。
効果は点眼と同等。
点眼が苦手な子供や老人には良い、以上、製薬会社の触れ込み。
さて、院長も目の花粉症に悩まされており、新しもの好きなので
昨年、早速トライ。また数人の常連患者様とスタッフに協力をいただいき
点眼からクリームに変更してトライしましたが、全員却下!!!
肝心な効果が従来の点眼より劣る~効かない。また外用の刺激が不快の一部意見。
従来の点眼が良い。
医師同士のネット掲示板でもイマイチの意見。
予想通り。。。眼瞼下垂の手術で、皮膚⇒眼輪筋⇒眼窩隔膜・・・とメスやハサミを使って
やっと眼瞼挙筋に到達するのに。。。
眼瞼の手術に携わっている医師からすると解剖学的に無理があるんですよね。
仮に浸透したとしても微量でしょう。
実験マウスでは浸透するとの製薬会社の話でしたが、人間の実感は違います。
あと最大の欠点、薬価が高い!!!!
結論:成人は従来どおり点眼でOK!
最新の治療・知見に乗り遅れないように日々勉強していますが、
なんでもかんでも新薬が優れるわけではありません。温故知新。
次回、皮膚科関係の革命的な新薬、期待外れの新薬をまとめてみたいと思います。
文責:虎ノ門皮フ科形成外科 院長 尾山修一










