新薬ミシュランン 採点結果 その1

2026-03-10 09:05:01

ふた昔前までは、「皮膚科はステロイド外用・抗真菌薬(水虫)・抗生剤しか治療薬がない」

と内科や外科の先生方からは馬鹿にされた(格下あつかい)ものです。

 

しかし、一昔前からは革命的な治療薬が登場してきました。

患者さんの人生をも変える素晴らしい薬(松☆3個)もあれば、

期待外れのイマイチの薬(梅☆1個)もあります。

皮膚科関係薬を個人的に採点してみました(すでに普及して新薬と言い難いものもあります)

 

 

☆☆☆ 松

 

 

①生物学的製剤(アトピー・乾癬等):デュピクセント・イブグリース・ミチーガ等

文句なく革命的な注射、120点。当院でも多数投与しており、すでにメジャーです。

難治性のアトピーで悩まされていた方の人生を変えます。

 

 

 

②JAK阻害剤内服(アトピー・乾癬・円形脱毛等):オルミエント・リンヴォック他

当院では重度の円形脱毛症の患者に投与しております。これまで難治性の重度円形脱毛症

には、ステロイド内服するしかなく、副作用の点でコントロールに難渋していました。

しかし、JAK阻害剤も副作用はあるものの、コントロールはしやくすく、効果も抜群です。

 

 

③多汗症薬(塗り薬)(手掌多汗症:アポハイドローション、

腋窩多汗症:エクロックゲル・ラピフォートワイプ)

内服は昭和の時代からあったのですが、副作用も多く常用困難でした。

塗り薬は患部だけなので安全ですが、毎日外用が必要です。

手掌多汗症の場合、ETSという根治的手術もあります(入院要)、

麻酔科の経験もある院長はこの手術の知見も豊富です。

 

 

 

④ベピオウォッシュゲル(ニキビ)

新薬ではありませんが、ニキビ治療のスタンダード、ベピオゲル・ローションの改良版です。

ベピオの短所は赤み・痒みの刺激があり使いづらい事です。

それを少なくするためにあえて濃度を2.5%⇒5%にアップし、吸収効率をあげ

外用10分後に洗い流すという新発想。濃度アップで効果は維持し、短時間接触で

洗い流して副作用を軽減するというものです。既に従来のベピオを使用している患者さんに

ご協力をいただき、8割はウォッシュゲルが良い、2割は(却って面倒)で従来のベピオで良い、

という意見でした。付け加えるならば、ウオッシュゲルは常温保存OK・衣服についても

脱色しないのもメリットです。

 

 

 

⑤ロゼックスゲル(酒さ・がん性皮膚潰瘍)

酒さの赤みには、メトロニダゾールという抗菌・抗原虫成分が効くことは有名でした。

フラジールという薬名で、内服・婦人科領域では保険適応薬として昔から存在ましたが、

外用薬は存在せず、自費診療(特殊製剤)となっていました。ロゼックスゲルは待望の

保険適応の外用薬です。「酒さ」が的確に診断されれば、ロゼックスが著効します。

 

 

 

☆☆竹  ☆梅は 次項

 

文責:虎ノ門皮フ科形成外科 院長 尾山修一

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