☆☆ 竹

 

①JAK阻害剤外用(非ステロイド)(アトピー):コレクチム軟膏

アトピー性皮膚炎の外用において、顔面にはなるべくステロイドを使用したくありません。

そのため顔面にはプロトピック(タクロリムス)軟膏が定番でしたが、刺激症状(火照り感)

があるのが欠点でした。コレクチムはそれに代わる外用としてデビューしました。

刺激症状は全くないのですが、効果は少し弱い印象です。

 

②PDE4阻害薬(非ステロイド)(アトピー):モイゼルト軟膏

コレクチムと同様にステロイド外用に代わる外用ですが、同様にステロイドの副作用はなく

刺激症状も全くないのですが、やはり効果が劣ります。

 

効果は ステロイド軟膏=プロトピック軟膏>コレクチム軟膏>モイゼルト軟膏 となります。

 

 

☆ 梅

 

①タピナロフ(非ステロイド)(乾癬・アトピー):ブイタマークリーム

乾癬・アトピーにステロイドに代わる新機軸の外用としてデビューしました。

そもそも効果発現に数カ月かかかり、その効果もイマイチ。安定期の患者さんに

維持療法として良いのかもしれませんが、それならばステロイド外用を間歇的(週2回外用)

外用で副作用もなく十分維持できるので、ブイタマー毎日外用の優位性はないと考えます。

頭痛を発症する副作用もあり、薬価も高いのでコスパは悪い。従って☆梅と判定しました。

 

②アレジオン眼瞼クリーム:アレルギー性結膜炎・花粉症

私自身、患者さん5人、当院スタッフに試して全員却下。医師同士のSNSでもイマイチの評判。

従来のアレジオン点眼(他、抗アレルギー点眼)の方が断トツ効果あります。

2/25のブログに記載しましたが、解剖学的に作用機序に無理があるのでは?

肝心な効果が??ですし、薬価も高いのでコスパが悪い。従って☆梅と判定しました。

 

 

当院も積極的に新しい治療、新薬を導入していますが、「温故知新」と言う諺もあり、

古くても良いものは良いし、優れている新薬治療は選別して、どんどん取り入れる方針です。

しつこいようですが、

アトピーには生物学的製剤注射(デュピクセント・イブグリース・ミチーガ等)

円形脱毛にはJAK阻害剤内服(オルミエント等)

手掌多汗症には、アポハイドローション

いずても、人生(運命)を変える素晴らしい新薬です。

使い方に習熟した当院にお任せください。

 

文責:虎ノ門皮フ科形成外科 院長 尾山修一

 

 

ふた昔前までは、「皮膚科はステロイド外用・抗真菌薬(水虫)・抗生剤しか治療薬がない」

と内科や外科の先生方からは馬鹿にされた(格下あつかい)ものです。

 

しかし、一昔前からは革命的な治療薬が登場してきました。

患者さんの人生をも変える素晴らしい薬(松☆3個)もあれば、

期待外れのイマイチの薬(梅☆1個)もあります。

皮膚科関係薬を個人的に採点してみました(すでにメジャーで新薬には入らないものもあります)

 

☆☆☆ 松

 

①生物学的製剤(アトピー・乾癬等):デュピクセント・イブグリース・ミチーガ等

文句なく革命的な注射、120点。当院でも多数投与しており、すでにメジャーです。

アトピーで悩まされていた方の人生を変えます。

 

 

②JAK阻害剤内服(アトピー・乾癬・円形脱毛等):オルミエント・リンヴォック他

当院では重度の円形脱毛症の患者に投与しております。これまで難治性の重度円形脱毛症

には、ステロイド内服するしかなく、副作用の点でコントロールに難渋していました。

しかし、JAK阻害剤も副作用はあるものの、コントロールはしやくすく、効果も抜群です。

 

 

③多汗症薬(塗り薬)(手掌多汗症:アポハイドローション、

腋窩多汗症:エクロックゲル・ラピフォートワイプ)

内服は昭和の時代からあったのですが、副作用も多く常用困難でした。

塗り薬は患部だけなので安全ですが、毎日外用が必要です。

手掌多汗症の場合、ETSという根治的手術もあります(入院要)、

麻酔科の経験もある院長はこの手術の知見も豊富です。

 

 

④ベピオウォッシュゲル(ニキビ)

新薬ではありませんが、ニキビ治療のスタンダード、ベピオゲル・ローションの改良版です。

ベピオの短所は赤み・痒みの刺激があり使いづらい事です。

それを少なくするためにあえて濃度を2.5%⇒5%にアップし、吸収効率をあげ

外用10分後に洗い流すという新発想。濃度アップで効果は維持し、短時間接触で

洗い流して副作用を軽減するというものです。既に従来のベピオを使用している患者さんに

ご協力をいただき、8割はウォッシュゲルが良い、2割は(却って面倒)で従来のベピオで良い、

という意見でした。付け加えるならば、ウオッシュゲルは常温保存OK・衣服についても

脱色しないのもメリットです。

 

 

☆☆竹  ☆梅は 次項

 

文責:虎ノ門皮フ科形成外科 院長 尾山修一

花粉症の時期となりました。

当院では花粉症、アレルギー性鼻炎にも力を入れております。

 

花粉症はシンプルに3つに分けると考えやすいです(下記はスタンダードな治療)。

 

☆鼻炎 ①抗アレルギー(+抗ロイコトリエン)薬の内服、点鼻薬

②超重度:ゾレア注射  体質改善:舌下免疫療法(数年単位)

殆どの方は2月~4月 ①のみの対処療法で乗り切れます。

 

☆皮膚(まぶたを含む顔面) ステロイド外用or プロトピック(タクロリムス)外用

 

☆目(眼球)  点眼(抗アレルギー薬点眼、重度はステロイド点眼)

 

本日のテーマは目(眼球)に対して鳴り物入りで昨年デビューした新薬

:アレジオン眼瞼クリーム(外用=塗り薬)です。

内服・点眼でスタンダードのエピナスチン成分を塗り薬にしたものです。

 

 

ここからが一番重要!!

アレジオン眼瞼クリームはマブタの皮膚(下図、赤矢印)に作用するのではなく、

マブタ(皮膚⇒眼輪筋⇒隔膜前葉⇒眼窩脂肪⇒隔膜後葉⇒眼瞼挙筋(or瞼板:軟骨様組織))

を貫いて結膜(眼球)まで成分が到達するという理論:動物実験(下図、青矢印)だそうです。

(セレクト美容塾:克誠堂出版より転載)

 

 

マブタ表面の皮膚は極力ステロイド外用を避けたいので、「待ってました」と思ったのですが

製薬メーカーによると皮膚表面(赤矢印)には効果なく、あくまでも上述のとおり貫いて(浸透して)

眼球結膜に達する薬(青矢印)との事、「ガックリ」。効果は点眼と同等との事。

点眼が苦手な子供や老人には良いでしょう。大人は点眼でOK。

 

さて、院長も目の花粉症に悩まされており、新しもの好きなので

昨年、早速トライ。また数人の患者様にご協力を

いただいて点眼からクリームに変更してトライしましたが、全員却下!!!

肝心な効果が従来の点眼より劣るとの意見。医師同士のネット掲示板でもイマイチの意見。

 

予想通り。。。眼瞼下垂の手術で、皮膚⇒眼輪筋⇒眼窩隔膜・・・とメスやハサミを使って

やっと眼瞼挙筋に到達するのに。。。仮に浸透したとしても微量でしょう。

解剖学的に無理があるんですよね。眼瞼の解剖を知らない医師などは

相変わらず推奨していますが。。。。

 

結論:成人は普通に従来どおり点眼でOKと思います。

 

最新の知見に乗り遅れないように日々勉強していますが、

なんでもかんでも新薬が優れるわけではありません。

 

次回でも、皮膚科関係の革命的な新薬、期待外れの新薬をまとめてみたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お馴染みの育毛内服、フィナステリド・デュタステリド内服をインフレに逆行し、値下げしました。

 

フィナステリド(5α還元酵素Ⅱ型のみ抑制)   1カ月分:税込 4,950円

デュタステリド(同Ⅰ型・Ⅱ型を抑制)       1カ月分:税込 4,950円

初診料 2,200円 (当院受診歴ある場合は無料)

再診料 医師との診察希望が無い限りは無料。上記実費のみ、1カ月分~最大6カ月分まで処方。

 

下記、解説理由により採血不要です

PSA値測定のため、採血(自費)を推奨するクリニックがありますが、営利主義ですので要注意!

 

使い分け

男性型壮年脱毛(AGA)の原因となる5α還元酵素Ⅰ型・Ⅱ型があり、

フィナステリドはⅡ型のみ、デュタステリドはⅠ型とⅡ型の両者をブロックして育毛します。

一般的にはフィナステリドで十分です(院長も内服しています)が、

フィナステリドで効果不十分な場合、副作用を考慮した上でデュタステリドに変更します。

 

主な副作用

 

①男性ホルモンに関係するので、インポテンツ・性欲減退等

フィナステリド 平均0.73%   デュタステリド 平均4.16%

そもそも40歳を過ぎてくれば、加齢・パートナーとの関係(笑)などでリビドー減退

するわけですから気にする必要はないと思います(院長私見)

なお、シルデナフィル(バイアグラジェネリック)50mg 1錠 税込1,100円 (2錠~)

も取り扱っています。

 

②PSA検査 これが最重要!!!

フィナ・デュタは前立腺癌の指標となる採血項目PSAに影響を及ぼします。

勘違いして欲しくないのは、

☆フィナ・デュタを内服しても前立腺癌にかかりやすくなる事はありません!

☆フィナ・デュタを内服しているとPSA値が低くなり、もし前立腺癌が隠れていた場合

 見逃し(誤診)の原因になるという事です。

☆従って、健康診断や泌尿器科の受診の際、問診票に内服している旨を必ず申告してください!

その際に採血するので、申告していれば見逃す事(誤診)はなく大丈夫です。

専門外のクリニックがPSAのみから前立腺癌を診断する方が危険です。

以上が、健康診断・泌尿器科・内科以外がPSA自費採血を推奨するのが営利目的とする理由です。

副乳の手術適応

2025-06-17 09:00:30

当院は副乳の手術を保険で行っているため、手術件数が多いのですが、

実際は、診察して「副乳なのか???」という患者様が多いのです。

ワキを閉めたときに単なるタルミ・皮下脂肪である事がかなり多いのです。

脂肪組織は自費診療で脂肪吸引になります。

逆に真の副乳(乳腺組織)の場合、保険診療で切除(摘出)になります。

一つの目安となる良い症例写真をお見せします。

 

①ワキを閉めた時

 

②腕を水平にあげた時(明らかな乳腺組織の塊があります、ここがポイント)

 

③手術デザインです。正中から切開します。副乳組織で皮膚が

伸ばされていて余剰が生じる事が予測されるため、皮膚切除もします。

 

④術中です。周囲の脂肪組織(黄色の粒)に包まれた乳腺組織(白っぽい塊)

を摘出します。

 

 

④術後です(1カ月)。術前との違いがわかると思います。線状の傷も目立ちません。

 

この症例のように明らかな副乳のみ保険適応(1ヶ所約3万)となります。

これを参考にしてください。まずは保険適応になるか診察にいらしてください。

手術は後日の予約になります。

  • 皮膚科・アレルギー科日帰り手術・保険診療はこちら
  • 美容皮膚科・美容外科はこちら 自費診療・予約制

虎ノ門皮フ科形成外科

お電話でのご予約・お問い合せはコチラ

TEL.03-6435-6801

診療時間 午前10:00~13:00 午後14:30~18:30
診 察 日 月~金(土曜日・日曜日・祝日休診)
土日祝は手術専用日のため電話はお受けできませんのでご了承ください。

メールでのお問い合せは美容外科
自費診療に限らせていただきます

カウンセリング予約