眼瞼下垂は眼瞼(マブタ)のアキレス腱断裂です
2014-05-17 10:33:58
眼瞼下垂の原因の多くは、マブタを持ち上げる筋肉(眼瞼挙筋)と
マブタを構成する瞼板の連結が緩んだり、外れたりして
マブタを開けにくい(下垂)状態になります。
http://www.kamiyacho-as.com/eye/gankenkasui/
多くの場合、連結部(挙筋腱膜断端)がルーズになるだけが多いの
ですが、本日の症例は完全に断裂・解離している重症でした。
まさにマブタのアキレス腱断裂です。
この場合、殆んどミューラー筋(下図矢印)のみに頼ることになるので
ミューラー筋が過緊張し、頭痛肩こりなど自律神経系まで影響します。
右目術中の写真です。左上方が眉毛側、右下方が口側となります。
上の鑷子(ピンセット)でつまんでいる膜が挙筋腱膜の断端になります。
本来は瞼板(矢印部の白い部分)と連結していなければならないのですが、
完全に離れてしまっています。従って、挙筋腱膜と瞼板を
特殊な糸で結んで完全に連結させれば、マブタが開きやすくなるわけです。