第35回日本美容外科学会②
2012-10-19 10:23:29
アンチエイジングの手術の代表として、フェイスリフトがあります。
昨今は、スレッドリフトと総称されるトゲのついた糸によるリフトが
主流となりつつあります。今回もいくつか発表がありましたが、
糸のリフトの効果はどれもどんぐりの背比べですが、
あえて順位をつけると・・・・
スプリングリフト>ミラクルリフト>シルエットリフト
というのが、ほぼ共通の見解のようです。
また昨年くらいから普及しだしたのがショッピングリフト・
リードファインリフト・ウルトラVリフトという商品名の美容鍼です。
顔全体に50~100本の短い溶ける糸を埋め込み、糸が溶けるときに
瘢痕収縮作用で引き締めるというものです。
これは、リフトアップ効果は期待できず、ハリ程度でしょうか?
サーマクールよりはマシという感じです。
最近は、切るフェイスリフトの切開線を短くしたミニリフトと
スレッドリフトを組合わせ、ダウンタイムの短くしながら
効果もそれなりに・・・というハイブリッドリフトの発表もあります。
トゲ付き糸も進化してきて高い効果のあるものも
ありますが、意外と侵襲が大きく腫れますし、
(切るリフトではありえない)エクボ状の引き連れが結構長引きます。
私の師匠、ヴェリテクリニックの福田先生が意見として
「糸のリフトも引き連れが長引いてダウンタイムが長いのなら、
切るリフトの方がよっぽどダウンタイムが短いし
糸よりも効果もあるので優位ではないか?」と意見を述べられていました。
私自身も糸のリフトを色々工夫していますが、効果を出そうと
牽引を強くするほど、その代償として引き連れが長引くことに
悩まされていました。私も福田先生と同感です。
アンチエイジングは人類の永遠のテーマですね。