院長のひとこと 最新式の治療
2011-11-10 05:26:09
医学は日進月歩です。
特に内科系・外科系・がん治療などは目覚ましい進歩があり、
我々医師は常に新しい医学知識・技術に努めなければなりません。
しかし、美容外科はアナログ、つまり職人の世界ですので
革新的な進歩は意外と少ないのです。
美容外科学会でも画期的な手術方法の発表は5年に一回程度で、
その手術方法を各Drが施行錯誤しながら改良に努めていき、
より完成度を高めていきます。
私は、美容外科医である以上手術に勝るものはないと考えていますが、
世の中はレーザーなどが全盛期です。
「モノづくり日本」と主張しながらも
美容レーザー機器は殆ど外国製で日本は実は後進国です。
メーカーが次から次へと開発して
輸入業
者がクリニックに売り込み攻勢をかけます。
フリーペーパーや女性誌、ネットなどで美容皮膚科クリニックが
「最新式のレーザー・最新式の治療」「国内では当院が初導入」
と大々的に広告を掲載しています。確かに魅惑的な広告です。
しかし、良く考えてみるとどうでしょう?
いくら開発に治験をしているとはいえ、
現場での実績がまだなのです。
レーザーなのでリスクはないのでしょうが、
患者様が高いお金を払う価値がある効果があるのか?
これから判ってくるのでしょう。
当院はフォトフェイシャルしかレーザーはありません。
フォトフェイシャルは10年弱の歴史があり、
美容業界ではスタンダードになっております。
つまり、実績があり
生き馬の目を抜く激しい業界で生き抜いてきたものです。
なので自信を持ってお勧めできます。
それに対し、一過性のブームで終わってしまい
悲しいかな闇に葬られてしまったレーザーや治療法もあるのです。
当院は美容外科という本格的で華やかな一面がある一方、
地域医療に根差した保険診療もしております。
まだ、実績のない高額な治療を患者様にお勧めして、
その割には効果がないというそんな治療は望んでいません。
美容に関しては、日進月歩ではなく
一年遅れでも良いのかな?とも思っています。