低温やけど
2018-01-28 05:25:05
寒波が来ておりますが、毎年冬になると何人か犠牲者が出るのが
「低温やけど」です。毎冬この記事も書いております。
啓蒙の意味もこめて何回でも書く必要があります。
熱湯などをこぼした普通のヤケドは100度の熱湯に
「あちっち」一瞬の接触になります。
「低温やけど」は40度~60度程度の温熱に「気付かないで」
長時間(数時間以上)接触して発症します。
典型的な例として・・・・・
①布団の中に湯たんぽを入れて就寝、下肢が長時間接触。
湯たんぽで布団を温め、就寝前には外す事が大事です。
②酔って、ストーブの傍で寝てしまって発症。下肢に多いですね。
火事にならなかっただけでも不幸中の幸いというべき。
③以外な落とし穴ですが、昨今多いのがスマホをしながら寝てしまい、
頬にスマホの微熱が長時接触して頬に線状・面状の低温やけど。
就寝前のスマホは脳が興奮して質の悪い睡眠につながります。
無関係ですが、歩きスマホも他人の迷惑になります。
スマホ中毒の若者へのオジサンから忠告です。
①②からして一般的には低温やけどは下肢に多いのが特徴です。
本日の症例も典型的です。かなり重度で、医学的には2週間は入院して
手術(植皮)すべき症例です。しかし、そんなに休めないのが
サラリーマンの辛いところ。患者さんの強い希望もあり外来で
頑張ることとなりました。
全体に黒い壊死組織となり、デブリードメント(壊死組織の除去)と
外用を気長に繰り返していくしかありません。全治3か月くらいかかります。
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