ミラクルリフト症例
2012-10-24 10:50:05
前回、最近のトゲ付き糸のリフト(スレッドリフト)は、初期の頃に比べ
かなり引き上げ効果が持続するようになった。
と、書きました。しかし、引き上げ効果を出そうと工夫するほど
エクボ状の引き連れが長引き苦労しています(^▽^;)
で、ミラクルリフト症例です。
術前正面
術後3ヶ月正面
正面の比較では、輪郭は僅かに引き締まった程度ですが、
頬の位置が高くなっているのがわかります。
術前斜位
術後3ヶ月斜位
斜位の比較では、ブルドック状のフェイスラインが引き締まり、
法令線も浅くなり、頬の位置も高くなっています。
術前側面
術後3ヶ月側面
側面でも同様にフェイスライン・法令線・頬の高さの位置
が変化し、さらに顎下のタルミ(だぶつき)が脂肪吸引を
していないのに改善しているのがわかります。
この患者様の場合顎が後退(小顎症)しているので、
顎プロテーゼなどで顎を前方に出すと、より引き締まった
輪郭になります。若返り=輪郭の改善ということが
良くわかる症例です。
第35回日本美容外科学会②
2012-10-19 10:23:29
アンチエイジングの手術の代表として、フェイスリフトがあります。
昨今は、スレッドリフトと総称されるトゲのついた糸によるリフトが
主流となりつつあります。今回もいくつか発表がありましたが、
糸のリフトの効果はどれもどんぐりの背比べですが、
あえて順位をつけると・・・・
スプリングリフト>ミラクルリフト>シルエットリフト
というのが、ほぼ共通の見解のようです。
また昨年くらいから普及しだしたのがショッピングリフト・
リードファインリフト・ウルトラVリフトという商品名の美容鍼です。
顔全体に50~100本の短い溶ける糸を埋め込み、糸が溶けるときに
瘢痕収縮作用で引き締めるというものです。
これは、リフトアップ効果は期待できず、ハリ程度でしょうか?
サーマクールよりはマシという感じです。
最近は、切るフェイスリフトの切開線を短くしたミニリフトと
スレッドリフトを組合わせ、ダウンタイムの短くしながら
効果もそれなりに・・・というハイブリッドリフトの発表もあります。
トゲ付き糸も進化してきて高い効果のあるものも
ありますが、意外と侵襲が大きく腫れますし、
(切るリフトではありえない)エクボ状の引き連れが結構長引きます。
私の師匠、ヴェリテクリニックの福田先生が意見として
「糸のリフトも引き連れが長引いてダウンタイムが長いのなら、
切るリフトの方がよっぽどダウンタイムが短いし
糸よりも効果もあるので優位ではないか?」と意見を述べられていました。
私自身も糸のリフトを色々工夫していますが、効果を出そうと
牽引を強くするほど、その代償として引き連れが長引くことに
悩まされていました。私も福田先生と同感です。
アンチエイジングは人類の永遠のテーマですね。
第35回日本美容外科学会①
2012-10-17 08:53:15
忙しいを言い訳にすっかりサボっていました。
一ヶ月半ぶりです。毎日更新するDrは偉いと思います。
夏休みの日記も三日坊主でした・・・・・(*^.^*)
で、先週11(木) 12(金)は形成外科学会系の日本美容外科学会
(JSAPS)に行って来ました。
学会では、新しいネタ探しや手術方法の経時的追従などが楽しみです。
毎度のお楽しみは私の師匠、ヴェリテクリニックの福田慶三先生の
発表です。
学会と言うと学術的で硬派な発表ばかりとイメージされますが、
福田先生の発表はいつもウィットやユーモアに富んでいて
会場の笑いを誘います。
しかし、重鎮の年配の先生方はそのようなお茶目な福田先生を目障りに
感じるような先生もいらっしゃるようで・・・・・
今回も、重鎮の某大学教授が福田先生に絡んでいましたが・・・
当の福田先生は涼しい顔でさらっと交わしていました。
福田先生の勝ちです。
福田先生、今後も楽しい発表をお願いいたします。
体育教師の脳ミソは筋肉で出来ている
2012-08-30 11:10:36
8月もあと二日で終わりですが、まだまだ残暑が続いています。
昨日のニュースでまたも愚かな事件が報道されていました。
「江東区の中学で60歳の女性教師が炎天下のプールサイドで
女子中学生に30分も正座させて下肢にヤケドを負わせた」
という事件です。あきれるというより怒りを覚えます。
ヤケドもそうですが、熱中症にならなかったのが不思議なくらいです。
毎夏、体育・野球・サッカーなどの屋外スポーツで熱中症で
死者が出てニュースになります。これだけ熱中症の怖さが啓蒙されて
いるのに愚かな行為が繰り返されます。
やはり毎夏、幼児を炎天下の車内に残し、親はパチンコに夢中で
幼児死亡という事件が繰り返されます。
つい、先日は日本テレビZIPに出演していた犬(ジッペイ)が飼い主に
炎天下の車内に放置され死んでしまいました。
どうしてもこうも愚かな行為が繰り返されるのでしょうか?
パチンコ親はもちろん重罪ですが、被害者は自分の子供だけです。
しかし、体育教師の場合は他人の子供を預かっているのです。
より、重罪です。
学習能力のない体育教師は、脳ミソが筋肉で出来ているのでしょう。
もはや高等動物とはいえません。畜生以下です。
しかも、今回は60歳の女性教師です。もはや老害ですね。
学校行事中に起こった事故は一般的には保険で保障されますが、
このような愚かな事件を繰り返さないためには、
責任のある体育教師個人に治療費を賠償させるべきです。
ハムラビ法典ではありませんが、「目には目を、歯には歯を」です。
体育教師に炎天下で水分を補給せずに1時間ランニングと
いう罰もよいでしょう。馬鹿は死ななきゃなおらないのです。
あまりの怒りで過激な発言をしてしまいました・・・・
被害学童の保護者の怒りを代弁してみました。
夏休みの宿題
2012-08-22 10:46:29
夏休みも後半戦に入りました。
小学生の頃、今の時期に慌てて泣きべそをかきながら、
宿題に追われた経験は誰でもあることでしょう。
それと同じで、病院でこの時期に毎年繰り返される光景があります。
夏休みの旅行先や故郷に帰省して、キャンプでヤケド、
海での日焼けしすぎ、山で虫に刺された・・・・で混み合います。
これは仕方ありません。
しかし、かなり以前からの持病やホクロなどの皮膚腫瘍を
この時期に慌てて来院し、すぐに治療・手術して新学期までに
治したいという学生さんが保護者と来院されます。
言いたいことは、もうわかりますよね。
手術予定も当然、埋まっています。
私は心の中で「何でもっと早く来ないの?何をいまさら・・・」
保護者への説明も嫌味っぽくなってしまいます。
学校休みたくないなら、次回の冬休みか春休みに・・・
とお引き取り願います。何事も用意周到でなければなりません。
これと同じ現象が、毎年4月初旬に美容外科で起こります。
三日後に入学式だから、二重の埋没法をしたいと
4月5日前後に初診されます。
大手チェーン店の誇大広告で、埋没法は殆ど腫れない。
などのお手軽・お気楽なイメージで洗脳されてしまっています。
確かに腫れは少ないのですが、もう少し時間に余裕を
持ちたいものです。埋没法なら遅くとも3月末日までに
切開法なら、3月上旬の卒業式が終わったら直ちに・・・・
何事も用意周到に準備する人が勝つのです。
世の中そんな甘くありません。