陥没乳頭の手術
2014-07-28 08:35:04
当院は目・鼻・顔面の手術が圧倒的に多いのですが、
バスト関係の手術もしっかりとやっています。
乳頭(乳首)が陥没している状態を陥没乳頭と言います。
生まれつきや、炎症などにより凹んでしまった乳頭を表に出して
正常な形態に再建する手術です。
陥没乳頭は見た目の問題だけでなく、授乳が困難になるという
機能的障害も生じます。従って保険適応となります。
妊娠前に手術を行うのが望ましいと考えます。
美容外科ですと自費で高くなりますので形成外科を標榜する
保険診療機関で手術を受けましょう。
症状の程度により、真皮弁法や酒井Ⅱ法などを使い分けます。
いずれの方法も傷は乳頭・乳輪のシワに同化して殆どわかりません。
また、当然乳管を温存するので授乳機能は維持されます。
局所麻酔または静脈麻酔下で乳頭を下に引き込んでいる
線維性索状物を剥がして治します。↓
術前です↓
術後突出しました↓
詳細はHPをご参照ください。
http://www.kamiyacho-as.com/body/caved_nipples/
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鼻尖縮小・鼻尖形成の難しさ その2
2014-07-09 10:31:07
前回に述べた通り、東洋人の鼻尖は肉厚なので鼻翼軟骨を
寄せるだけの鼻尖縮小術では効果が現れにくいのです。
そこで当院では最近tardy 変法という新しい術式を取り入れました。
鼻翼軟骨を切断、寄せて縫合して再構築するものです(下図参↓)
この方法でクビレができて「細く見せる」わけです。
この方法にしてからなかなか成績が良いですね。
術前です↓
術後です↓
詳細はHPをご参照ください。
http://www.kamiyacho-as.com/nose/bisen/
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鼻尖縮小・鼻尖形成の難しさ その1
2014-06-24 10:46:10
美容のHPの更新をしばらくサボっていましたが、
久しぶりに大幅にページを追加しました。
主に鼻尖・鼻翼のリニューアルとバスト関係のページ追加です。
まずは鼻尖からです。
鼻尖の手術(主に団子鼻を細くする手術)は難しく、戻りやすい、
と言われています。その理由は・・・・
西洋人の鼻は(支持土台となる)鼻翼軟骨が発達していて、
皮膚は薄いので、軟骨の加工のみで非常に効果が出やすい。
それに対し、東洋人の鼻は鼻翼軟骨は小さく弱く、
皮膚がぶ厚いので非常に効果が出にくいと言われています。
よく例えられるのが・・・・
西洋人の鼻の皮膚:冬ミカンの皮↓
東洋人の鼻の皮膚:夏ミカンの皮↓
と言われています。良い例えですね。
ちなみに犬の鼻は鼻翼軟骨が発達しているので左右の鼻翼軟骨の
割れ目が良くわかります↓(実家の愛犬今は亡きノンちゃん)
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十字切開!!
2014-06-19 10:30:33
粉瘤は皮膚科では毎日何人も診察するありふれた疾患です。
いわゆるオデキ=アカ(角質)の溜まったニキビの親分と考えれば
良いでしょう。
圧倒的に男性の背中・臀部に多く見られます。
やはり、女性に比べ男性の方が洗い方が不十分・不衛生なのでしょうか?
粉瘤は普段は、おとなしくしています(一応良性の腫瘍です)。
が、毛穴の中心部から感染すると急激に腫れ上がり、
皮膚科に駆け込んできます。
感染している状態では手術は出来ないので、抗生剤の内服をします。
それでも抑えきれない=破裂寸前の時は、切開して膿を排出します。
この作業を毎日数人は行います。
で、普通は局所麻酔後、メスで1~2cm 直線状に切開しますが・・・・
今回の患者様は中国の方で、上海に帰省中にあちらで切開を受け、
その後の消毒を希望して初診されました。
患部を診て唖然!!臀部を十文字状に豪快に切開しているではないか?
昔の教科書で読んだ記憶がありますが、
日本では今時こんな事する医師いません。さすが中国(笑)!
しかも、医師ではなく、看護師が行ったとのこと!何もかも豪快。
これはどうしようかと考え、このままオープンで上皮化を待つ事にしました。
そこで、魔法のお薬フィブラストスプレーです。
遺伝子組み換えの高価な外用薬です。
この薬がデビューしてから皮膚潰瘍の治療は革命がおきました。
初診より一ヶ月でここまで上皮化し、ほぼ治癒しました↓
男性患者様の臀部で見た目を気にされないのでこのまま様子見としました。
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夏の皮膚病 その2 癜風(でんぷう)
2014-06-17 09:06:26
前々回に続いて夏の皮膚病の症例です。
同じくマラセチアという真菌(カビ)による皮膚病です。
上胸部・上背部の脂漏部位(皮脂が多く、蒸れやすい部位)に好発します。
爪~親指程度の大きさの茶褐色の皮疹が多発します。
その為、「最近、体のシミが増えた」という主訴で受診をされたりします。
皮膚科の専門医が視れば一発で診断つきますが、
簡単な検査として、皮疹をメスでこすると鱗屑(リンセツ=粉)が大量に生じます。
これだけでも診断根拠になりますし、その鱗屑を顕微鏡で見て
マラセチアの胞子が確認できれば確定となります。
足の水虫検査と同じです。同じく、抗真菌剤の外用で治ります。
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