十字切開!!
2014-06-19 10:30:33
粉瘤は皮膚科では毎日何人も診察するありふれた疾患です。
いわゆるオデキ=アカ(角質)の溜まったニキビの親分と考えれば
良いでしょう。
圧倒的に男性の背中・臀部に多く見られます。
やはり、女性に比べ男性の方が洗い方が不十分・不衛生なのでしょうか?
粉瘤は普段は、おとなしくしています(一応良性の腫瘍です)。
が、毛穴の中心部から感染すると急激に腫れ上がり、
皮膚科に駆け込んできます。
感染している状態では手術は出来ないので、抗生剤の内服をします。
それでも抑えきれない=破裂寸前の時は、切開して膿を排出します。
この作業を毎日数人は行います。
で、普通は局所麻酔後、メスで1~2cm 直線状に切開しますが・・・・
今回の患者様は中国の方で、上海に帰省中にあちらで切開を受け、
その後の消毒を希望して初診されました。
患部を診て唖然!!臀部を十文字状に豪快に切開しているではないか?
昔の教科書で読んだ記憶がありますが、
日本では今時こんな事する医師いません。さすが中国(笑)!
しかも、医師ではなく、看護師が行ったとのこと!何もかも豪快。
これはどうしようかと考え、このままオープンで上皮化を待つ事にしました。
そこで、魔法のお薬フィブラストスプレーです。
遺伝子組み換えの高価な外用薬です。
この薬がデビューしてから皮膚潰瘍の治療は革命がおきました。
初診より一ヶ月でここまで上皮化し、ほぼ治癒しました↓
男性患者様の臀部で見た目を気にされないのでこのまま様子見としました。
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