デュピクセント注射
2024-03-24 03:41:39
当院のインスタでも取り上げていますが、アトピー性皮膚炎の画期的治療薬
生物学的製剤:デュピクセント注射(デュピルマブ)治療に力を入れています。
アトピーの基本はステロイド外用薬です。これは令和の時代になっても変わりません。
医師側の言い分としては、朝晩2回の毎日の外用が望ましいのです。
しかし、(特に朝)毎日外用できるヒマ人はなかなかいません(時間経済的損失)。
ですので「夜だけでよいので、たっぷり(1FTU)外用してください」と説明しています。
これは基本のキ。そう説明しながらも、毎晩外用するのも大変です。
落ち着いてきたら、隔日(週3日)夜の外用だけでも良い状態をキープできます。
(プロアクティブ療法)
2018年に革命的な注射薬、デュピルマブ(デュピクセント注)がデビュー、
当院でも直ちに導入し、症例を積み重ねてきました。2024年3月現在、
ミチーガ、アドトラーザと他メーカーからも追随されています。効能はほぼ同等です。
この注射によって外用回数も激減。週1回くらいでも良い状態をキープできます。
欠点は、顔面にはやや効果が劣る事、結膜炎になりやすい事ですが、今までの症例では
ほとんど気になりません。非常に使いやすい注射薬です。
いかんともし難い欠点は薬代が高いことだけですね。
アトピーだけでなく、慢性よう疹・難治性じんま疹・小児にも適応が追加されました。
当院は「町医者」ですが、町医者レベルでも可能な限り高度な治療もしていきます。