早期発見がいかに大切かということ
2015-05-17 06:50:30
今日の症例は、この患者様の糖尿病の内科かかりつけ医の先生より
ご紹介いただいた患者様です。
定期診察の際に「最近皮膚に出来物が増えてきた」と
患者様から申告があり、専門外という事で当院にご紹介いただきました。
診た瞬間、「アッ」と声をあげそうになりました。
ほぼ同時期に発生してきたという事、ご高齢ということを踏まえ、
我々専門家が診れば瞬時に診断がつきます。
答えは、皮膚腫瘍と言っても皮膚自体の問題ではなく
何らかの内臓悪性腫瘍(癌)が原発の皮膚転移を考えます。
そのうちの一個を直ちに切除を兼ねて病理検査(細胞検査)したところ
結果は予想通りで、悪性リンパ腫という血液系の癌でした。
すでに大学病院にお願いして抗がん剤の治療を開始している筈です。
内臓の病気の一症状として皮膚に異変が生じる事をデルマドロームと言います。
我々開業医は、勤務医をやめると専門高度治療の現場からは
遠ざかることになりますが、このようにかかりつけ医として
初期症状を見逃さないようにするのが務めであり、また誇りと思います。
当院近隣の先生からのご紹介いただく機会が増え
地域医療に貢献できている喜びを実感しているこの頃です。
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