固定薬疹
2015-04-21 10:33:09
薬疹というのは読んで字のごとく、内服薬のアレルギー(副作用)で
ジンマシンのようなブツブツ(発疹)が生じる事です。
市販の風邪薬や処方の抗生剤・鎮痛解熱剤が原因となる事が多いですね。
その中で固定薬疹というのは、同一薬物の摂取を繰り返すことにより
特定の同一部位(固定)にのみ繰り返し発疹(薬疹)が起こる病態です。
それを繰り返していると、だんだん炎症後色素沈着(シミ)になってしまいます。
「シミ」との訴えで受診され、実は固定薬疹だったということもあります。
固定薬疹は、口唇周囲粘膜や四肢の同一部位に生じる事が多く、
原因薬は、鎮痛解熱剤(特にメフェナム酸:ポンタール)
テトラサイクリンン系抗生剤(ミノマイシン)などの頻度が多いとされています。
本日の症例は、手指に突然謎の赤い水疱(水ぶくれ)が発症したと
受診されました。一見、ヤケドか虫刺されの水疱に見えましたが、
そのようなエピソードはないとのこと・・・
もしや・・・と思い詳細な問診をしたところ風邪で内科受診され
まさにポンタール(メフェナム酸)を内服しているとの事。
固定薬疹と診断し、今後は避けるように注意しました。
これはこの病名を知っているか知っていないかというだけです。
絶えずあらゆる可能性を考えなければなりません。↓
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