第33回日本臨床皮膚科医会総会(@神戸)③
2017-05-01 09:13:54
ランサップ・ボノサップは一週間内服で終了し、ピロリ菌が除去されていれば治癒となります。
このピロリ菌除去薬の薬疹???と思われる皮疹は、一週間内服終了直後、
もしくは終了後数日後から発症するので、通常の即時型や遅延型アレルギーの薬疹発生機序
とは異なることに日頃の診療で私も気づいておりました。
今回、新潟大学皮膚科の阿部理一郎教授のご講演では、
この薬疹???の発生機序は、ピロリ菌除去薬によってピロリ菌が死滅し、
その死骸に対してサイトカイン(免疫タンパク質)が反応して起こるのでは?
という知見でした。この考えですと、アモリンの薬疹というより、
ピロリ菌の死骸に対するアレルギー反応と言うことが正しい表現となります。
開業医になりますと、なかなか新しい発見ということが難しいのですが、
日頃のルーティンワークにも、大きなな発見が隠されていることを痛感いたしました。
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