記事一覧
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耳垂裂(裂けた耳たぶ)手術後6ヶ月
切開縫合した手術後の傷痕は、形成外科・美容外科のテクニックを 用いても消えることは絶対にありえません。決して魔法ではないので。 しかし、抜糸直後は痛々しい傷も半年~1年待てばかなり目立たなく なります。待つのも大事な治療です。 手術の結果に特に不満やトラブルがなければ、患者様も忙しいので なかなか再診にい...
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皮弁法1
皮膚腫瘍を全摘出すると、その部分は欠損し穴が空きます。 欠損部が小さく皮膚の伸展がよければ、単純縫縮(寄せて縫う)。 大きい場合は植皮術が用いられます。植皮術は他の正常皮膚部分 から採皮するため、カラーマッチングが悪く、パッチワークのように なり、顔面ではあまり望ましくありません。そこで皮弁法です。 皮弁...
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季節遅れの手足口病
手足口病は、文字通り手足口に紅斑(赤み)を伴う 水疱が出来る病気です。小児に多く、夏季に流行します。 昨年、一昨年とかなり流行りましたが、今夏は少かったです。 と、思っていたら初秋の先日忘れた頃に手足口病の成人の患者様が 来院されました。成人の場合、高熱や水疱に疼痛を伴う場合が 多く、解熱鎮痛剤で経過...
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ケロイドの治療 その②実際編
前回、ケロイドの治療は大変と書きましたが実際編です。 右胸部に粉瘤(オデキ)を、前医にて切開して処置したとの事です。 手術(全摘)ではなく、切開して膿(ウミ)を圧出しただけなのに 半年くらいしてから徐々に隆起してきてケロイドになってしまいました。 粉瘤本体を超えてケロイドになっています。 胸部はケロ...
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ケロイドの治療 その①
ケロイドの治療はなかなか大変です。 生来の体質による場合が多いとされています。 見た目の問題だけでなく、疼痛やかゆみに悩まされます。 ケロイドの塊を切除して単純に縫合すれば良さそうですが、 生来の体質なので、その部分が再びケロイドになってしまいます。 従って「触らぬ神に祟りなし」の諺のように、医師は尻込みしが...