夏の皮膚病 その1 マラセチア毛包炎
2014-06-10 08:19:26
蒸し暑くなってきた今日この頃ですが、夏に特有の皮膚病があります。
やはり汗で蒸れて細菌繁殖することも一つの要因です。
今日はマラセチア毛包炎をご紹介します。
夏場に青年男女の上胸部・上背部など脂漏部位に多く見られます。
マラセチア属という真菌(カビ、水虫の一種)が繁殖したものです。
直径2~3mmの毛孔一致性(毛包炎)に多発する皮疹です。
ニキビと誤診されやすく、しばしばニキビ用の抗生剤を処方されますが、
当然効くわけがありません。
あくまでもカビなの抗真菌剤(水虫薬)の外用・内服です。
専門医が見れば誤診する事はありません。
下記↓の症例も他院(内科)で誤診されたものです。
若い女性のデコルテ部のマラセチア毛包炎です。
抗真菌剤で1~2ヶ月で完治します。
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開業1周年
2014-06-05 08:53:54
お陰様で、本日6月5日をもりまして神谷町皮フ科形成外科は
開業一周年を迎えました。
厳密には中目黒から移転して一周年となります。
オフィス街なので、会社員の方が圧倒的に多くなりましたが、
会社員の方だけでなく、地元お住まいのファミリー層にも
受け入れられて最近は込み合うことも多く、時間帯によっては
長時間お待たせしてしまうこともあります。
午前と午後のそれぞれの始まりと終わりの時間帯は混み合います。
それぞれの中間の時間帯、10:30~11:30、15:30~17:00は
比較的空いておりますので、殆んど待ち時間はありません。
分散受診にご協力いただれば幸いです。
今後も、虎ノ門・六本木界隈の地域医療に貢献していく所存ですので
何卒宜しくお願い致します。
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ぶ厚いマブタ
2014-06-02 10:34:09
二重の手術に興味のある方、もしくは既に手術を受けられた方なら
埋没法と切開法におおまかに分けられるのはご存知と思います。
当院の埋没法(6点留め、LSK法)は極めて取れにくい埋没法と
自負しております。埋没法が取れてしまう主な原因の一つとして
マブタの分厚さがあります。私は患者様に紙を折って説明します。
二重はマブタの折り返しですので・・・
薄いマブタ(1枚の紙)↓
ぶ厚いマブタ(何枚も重ねた紙)↓
ぶ厚いマブタが二重が取れやすい原因であることがわかると思います。
ぶ厚いマブタで取れやすいならば、当院の埋没法(6点留LSK法)をお勧めします。
この方法でも取れてしまうならば全切開法で皮膚を薄くしなければ
難しいと思われます。
詳しくは当院HPをご参照下さい↓
神谷町皮フ科形成外科美容医学センター
埋没法(6点留めLSK法)
http://www.kamiyacho-as.com/eye/maibotsu/
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耳垂裂(裂けた耳たぶ、切れた耳たぶ)
2014-05-26 08:27:26
電車の中でもよく見かけますが、ピアスを沢山つけた女性で
耳垂(耳たぶ)や耳介(耳の外周)が裂けている人がいます。
これを耳垂裂といいます。先天的(生まれつき)の人もいますが、
殆んど小児期に形成術をしているのではないでしょうか?
従って、大人で耳垂裂の人は殆んどピアスによって裂けた
といって良いでしょう。
耳垂裂は形成外科的に比較的に簡単に再建できます。
大人なら局所麻酔で外来手術で可能です。
素人考えですと、裂けた周囲を再び切って縫合すれば
良さそうですが、そのまま縫合するとノッチが出来たり
直線の傷が目立ちます。そこで、あえてジグザグにデザインするのです。
実際のデザインは当院HPをご参照下さい↓
http://kamiyacho-skin.com/menu/plastic/jisuiretsu/
術前です↓
術後一週間抜糸直後です↓この時点でも傷は目立ちません。
半年もすれば殆んどわからなくなります。
眼瞼下垂は眼瞼(マブタ)のアキレス腱断裂です
2014-05-17 10:33:58
眼瞼下垂の原因の多くは、マブタを持ち上げる筋肉(眼瞼挙筋)と
マブタを構成する瞼板の連結が緩んだり、外れたりして
マブタを開けにくい(下垂)状態になります。
http://www.kamiyacho-as.com/eye/gankenkasui/
多くの場合、連結部(挙筋腱膜断端)がルーズになるだけが多いの
ですが、本日の症例は完全に断裂・解離している重症でした。
まさにマブタのアキレス腱断裂です。
この場合、殆んどミューラー筋(下図矢印)のみに頼ることになるので
ミューラー筋が過緊張し、頭痛肩こりなど自律神経系まで影響します。
右目術中の写真です。左上方が眉毛側、右下方が口側となります。
上の鑷子(ピンセット)でつまんでいる膜が挙筋腱膜の断端になります。
本来は瞼板(矢印部の白い部分)と連結していなければならないのですが、
完全に離れてしまっています。従って、挙筋腱膜と瞼板を
特殊な糸で結んで完全に連結させれば、マブタが開きやすくなるわけです。