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アンチエイジングの手術の代表として、フェイスリフトがあります。

昨今は、スレッドリフトと総称されるトゲのついた糸によるリフトが

主流となりつつあります。今回もいくつか発表がありましたが、

糸のリフトの効果はどれもどんぐりの背比べですが、

あえて順位をつけると・・・・

スプリングリフト>ミラクルリフト>シルエットリフト

というのが、ほぼ共通の見解のようです。

また昨年くらいから普及しだしたのがショッピングリフト・

リードファインリフト・ウルトラVリフトという商品名の美容鍼です。

顔全体に50~100本の短い溶ける糸を埋め込み、糸が溶けるときに

瘢痕収縮作用で引き締めるというものです。

これは、リフトアップ効果は期待できず、ハリ程度でしょうか?

サーマクールよりはマシという感じです。

最近は、切るフェイスリフトの切開線を短くしたミニリフトと

スレッドリフトを組合わせ、ダウンタイムの短くしながら

効果もそれなりに・・・というハイブリッドリフトの発表もあります。

トゲ付き糸も進化してきて高い効果のあるものも

ありますが、意外と侵襲が大きく腫れますし、

(切るリフトではありえない)エクボ状の引き連れが結構長引きます。

私の師匠、ヴェリテクリニックの福田先生が意見として

「糸のリフトも引き連れが長引いてダウンタイムが長いのなら、

切るリフトの方がよっぽどダウンタイムが短いし

糸よりも効果もあるので優位ではないか?」と意見を述べられていました。

私自身も糸のリフトを色々工夫していますが、効果を出そうと

牽引を強くするほど、その代償として引き連れが長引くことに

悩まされていました。私も福田先生と同感です。

アンチエイジングは人類の永遠のテーマですね。

忙しいを言い訳にすっかりサボっていました。

一ヶ月半ぶりです。毎日更新するDrは偉いと思います。

夏休みの日記も三日坊主でした・・・・・(*^.^*)

で、先週11(木) 12(金)は形成外科学会系の日本美容外科学会

(JSAPS)に行って来ました。

学会では、新しいネタ探しや手術方法の経時的追従などが楽しみです。

毎度のお楽しみは私の師匠、ヴェリテクリニックの福田慶三先生の

発表です。

学会と言うと学術的で硬派な発表ばかりとイメージされますが、

福田先生の発表はいつもウィットやユーモアに富んでいて

会場の笑いを誘います。

しかし、重鎮の年配の先生方はそのようなお茶目な福田先生を目障りに

感じるような先生もいらっしゃるようで・・・・・

今回も、重鎮の某大学教授が福田先生に絡んでいましたが・・・

当の福田先生は涼しい顔でさらっと交わしていました。

福田先生の勝ちです。

福田先生、今後も楽しい発表をお願いいたします。

8月もあと二日で終わりですが、まだまだ残暑が続いています。

昨日のニュースでまたも愚かな事件が報道されていました。

「江東区の中学で60歳の女性教師が炎天下のプールサイドで

女子中学生に30分も正座させて下肢にヤケドを負わせた」

という事件です。あきれるというより怒りを覚えます。

ヤケドもそうですが、熱中症にならなかったのが不思議なくらいです。

毎夏、体育・野球・サッカーなどの屋外スポーツで熱中症で

死者が出てニュースになります。これだけ熱中症の怖さが啓蒙されて

いるのに愚かな行為が繰り返されます。

やはり毎夏、幼児を炎天下の車内に残し、親はパチンコに夢中で

幼児死亡という事件が繰り返されます。

つい、先日は日本テレビZIPに出演していた犬(ジッペイ)が飼い主に

炎天下の車内に放置され死んでしまいました。

どうしてもこうも愚かな行為が繰り返されるのでしょうか?

パチンコ親はもちろん重罪ですが、被害者は自分の子供だけです。

しかし、体育教師の場合は他人の子供を預かっているのです。

より、重罪です。

学習能力のない体育教師は、脳ミソが筋肉で出来ているのでしょう。

もはや高等動物とはいえません。畜生以下です。

しかも、今回は60歳の女性教師です。もはや老害ですね。

学校行事中に起こった事故は一般的には保険で保障されますが、

このような愚かな事件を繰り返さないためには、

責任のある体育教師個人に治療費を賠償させるべきです。

ハムラビ法典ではありませんが、「目には目を、歯には歯を」です。

体育教師に炎天下で水分を補給せずに1時間ランニングと

いう罰もよいでしょう。馬鹿は死ななきゃなおらないのです。

あまりの怒りで過激な発言をしてしまいました・・・・

被害学童の保護者の怒りを代弁してみました。

夏休みの宿題

2012-08-22 10:46:29

夏休みも後半戦に入りました。

小学生の頃、今の時期に慌てて泣きべそをかきながら、

宿題に追われた経験は誰でもあることでしょう。

それと同じで、病院でこの時期に毎年繰り返される光景があります。

夏休みの旅行先や故郷に帰省して、キャンプでヤケド、

海での日焼けしすぎ、山で虫に刺された・・・・で混み合います。

これは仕方ありません。

しかし、かなり以前からの持病やホクロなどの皮膚腫瘍を

この時期に慌てて来院し、すぐに治療・手術して新学期までに

治したいという学生さんが保護者と来院されます。

言いたいことは、もうわかりますよね。

手術予定も当然、埋まっています。

私は心の中で「何でもっと早く来ないの?何をいまさら・・・」

保護者への説明も嫌味っぽくなってしまいます。

学校休みたくないなら、次回の冬休みか春休みに・・・

とお引き取り願います。何事も用意周到でなければなりません。

これと同じ現象が、毎年4月初旬に美容外科で起こります。

三日後に入学式だから、二重の埋没法をしたいと

4月5日前後に初診されます。

大手チェーン店の誇大広告で、埋没法は殆ど腫れない。

などのお手軽・お気楽なイメージで洗脳されてしまっています。

確かに腫れは少ないのですが、もう少し時間に余裕を

持ちたいものです。埋没法なら遅くとも3月末日までに

切開法なら、3月上旬の卒業式が終わったら直ちに・・・・

何事も用意周到に準備する人が勝つのです。

世の中そんな甘くありません。

Z-plasty (Z形成術)

2012-08-06 09:39:40

今回は少し難しいけれど、面白いお話を・・・

形成外科では基本中の基本のZ形成術をお話します。

手術後や外傷後の傷跡は多かれ少なかれ瘢痕と言って、

硬くなり、ヒキツレ(突っ張り)ます。

見た目だけの問題なら放置でもよいのですが、

関節などの可動部位では運動制限が起こります。

そのヒキツレ(突っ張り)を解除するのがZ形成術です。

詳細は検索していただきたいのですが、Z状に切れ込みを入れ、

三角弁(三角状の皮膚)を入れ替えて、

ヒキツレ(突っ張り)のかかる方向(軸)を変えて治す方法です。

最近、わかりやすい面白い症例がありましたので、お見せしましょう。

他院で下眼瞼切開(タルミ取り)をした後、左の目尻が

アヒルの足の水カキ状になり目尻が突っ張って不快とのことでした。

水カキ状の瘢痕が邪魔して突っ張るのです。そこでZ形成術です。

初診時の写真です↓

中目黒皮フ科形成外科のブログ

Z形成術の術前デザインです↓

中目黒皮フ科形成外科のブログ

術後はZの向きが入れ替わります↓

中目黒皮フ科形成外科のブログ

説明用のマーキングを消した術後写真です↓

中目黒皮フ科形成外科のブログ

目尻の水カキが解除されたのがわかりますね。

紙に写真のデザインのようにZ状の切れ込みを入れ、

三角状になった弁を入れ替えて、軸の向きを変えてみて下さい。

力のかかる向きが変わったのがわかると思います。

まるで図工ですよね。形成外科は面白いです。

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虎ノ門皮フ科形成外科

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